いわゆる「個人のプレイスタイル」に言及するものなのであまり本気にしないでほしいエントリ。方向音痴だからって謝る必要なんかないもん!
いまさらながら、かつて6四の兵さんが省チップ機の作成を勧めてくれた本当の意味が分かった気がする。
いまさらながら、かつて6四の兵さんが省チップ機の作成を勧めてくれた本当の意味が分かった気がする。
省チップという言葉を使うから勘違いしてしまうのだけど、これは文字通りの「冗長なものを短くするために」というわけではないのだ。 失礼な物言いになることを覚悟して言えば、6四さんのフルチップ機はむしろ冗長な部分が残されていた。このことからも、6四の兵さんが上記の意味で省チップ機作成を行っていたのではないことがうかがい知れる。
では、何が6四の兵さんの強さに結びついていたのだろうか。
基本的に省チップ機では、ハード性能にたよった戦術しかとることができない。
そのため、機体にすでに備わっている能力がなんなのか、模索するところから作業はスタートする。
それを経ずに、323チップもの無限に近い選択肢を与えられてしまうと、制約のない『自由な発想』によって機体本来の性能は破壊されてしまう。ひとことで言えば、不適当なPGや装備を載せてしまう。それに気がつかない。
ソフトウェア設計者というのは、本来、ハードウェアに合わせてPGを書くのが常だ。
これが逆転して、プレイヤーの作成したPGにハードウェアが合うかどうかという「賭け」に陥ってしまう。
これではハードウェアの性能を引き出すことには繋がらない。
『省チップ機』は『フルチップ機のダウンサイジング』ではあり得ない。順序が逆なのだ。
省チップの基本戦術に加え、長所を伸ばす、あるいは短所を補う、そのためにより大きなPG領域を使う。
この手順を守るために省チップで基本戦術を模索、確立していったのが、6四の兵さんの強さの秘訣だったのではないだろうか。
と、勝手に推測してみる。
冗長とか言ってごめんなさい。それに勝てないのはボクです。
「エクサはとてもいいところだー!6四さーん、早く戻ってこーい!」
以下補足。
36チップが基本となるわけではない。
上記の主張は「基本戦術」が実装できることを前提にしている。
もともと動作が豊富で素早い機体は、自分の戦略を押し付けるよりも、相手の攻撃を往なすことで有利を得る。
こうした機種では基本動作を使いわけるだけで36チップを食い潰してしまう。
また戦術によって最低限使用しなければいけないチップ数も違う。
わずか36チップでは計り知ることが出来ない拡張的戦術についての検討も有意の行為である。
例を挙げればジャミングを使用した一部の戦術では集合ルーチンが必須となるので、これは基本戦術に含まれると思料する。思料するとか数年ぶりに使ってみた。
これらのことから、このエントリに置ける『省チップ』という言葉について、『小CPU』あるいは『36チップ以下』という解釈は無意味である。
基本戦術と呼べるものを実装するためであれば、たとえ100チップであっても『省チップ機』の呼称は妥当なものであろう。
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